誰が何と言おうと僕のバイブルはカレル・チャペックさんの「園芸家12カ月」(小松太郎さん、訳)。
それは20年以上も前からのこと。
何度読み返したことでしょう。
この度チェコ語からの直訳本を新たに出版するので巻末に解説を書いて欲しい、と翻訳家の栗栖茜さんに頼まれました。
「えっ!僕のバイブルなんです・・・いいのですか!?」
嬉しくもあり緊張もするお話。
案の定、僕は気負い過ぎて筆が進まず・・・締切をちょぴっとオーバーしてしまいました。
半世紀以上前に出版された小松太郎さんの訳した「園芸家12カ月」はもちろん名作。
そらで言えるほど読み込んでいます。
この本はチェコ語→ドイツ語→日本語の「重訳」でした。
これをチェコ語→日本語に「直訳」するとどうなるのか!?
大変興味深く何度もなんども新訳を読ませてもらったのを思い出します。
この度の本は直訳だけに、よりチャペックさんの息遣いやふくみを感じれるような気がしました。
「うん、わかる分かる」と僕の園芸家心理に見事かさなります。
そうしてますますチャペックさんの虜になってしまったのです。
あれほど悩んだ僕の原稿といえば・・・最後はあっという間に書き上げることができました。
一瞬チャペックさんが僕の体に降りてきたような。
いや、チャペックさんにそっくりの園芸家、僕のおじいさんが降りてきたのかな。
新たなバイブルが生まれました!
どうぞ、新訳「園芸家の十二ヶ月」のカレル・チャペックさんのオーラに包まれてみてください。
そしてよかったら、巻末の僕の拙いエッセイも楽しんでくださいな。
世界中のあらゆる国々で愛読され続けている、不朽の名作 カレル・チャペック著『園芸家12カ月』。
彼は、20世紀前半のチェコを代表する最も著名な作家であり、園芸をこよなく愛した人でもあります。
『園芸家12カ月』では四季折々の園芸作業のあれこれを1月から12月まで紹介し、
芝生、草花、サボテン、樹木など300種類以上の植物が登場します。
そしてこの度、翻訳家 栗栖氏によって改めてチェコ語から日本語に直訳され、
新訳の『園芸家の十二ヶ月』が完成しました。
カレル・チャペックのテンポのよい、リズミカルな文章がチェコ語から直訳されたことで、
より深く彼の園芸の世界に触れられるのではないでしょうか。
本書の素敵な挿絵は、3つ年上の兄でチェコでは有名な画家 ヨゼフ・チャペックが書いたものです。
ヨゼフの挿絵もカレルの文と同様、自由でのびのびとユーモアにあふれていて、読者の目を楽しませてくれます。
初めて日本に紹介されて半世紀。。。全ての園芸家に愛され続けてきた『園芸家12カ月』。
園芸家 柳生真吾さんも20年以上も前に夢中になったといいます。
この度、新訳の『園芸家の一二ヶ月』刊行にあたり、
巻末の解説エッセー「チャペックさんと僕のおじいさん」でその思いを存分に語っています。
是非あわせてお楽しみください。
■目次
庭づくりをはじめるには
園芸家はこうして生まれる
一月/種
二月/庭づくりのコツ
三月/芽
四月/祝日
五月/恵みの雨
六月/野菜づくり
七月/植物学ノート
八月/サボテンマニア
九月/土
十月/秋の美しさについて
十一月/春の支度
十二月/ガーデニング・ライフ
園芸家の十二ヶ月に出てくる植物名一覧
チャペックさんと僕のおじいさん 柳生真吾
訳者あとがき
単行本
ページ:205ページ
サイズ(cm):19.5 X 13.5 X 1.5
出版社:海山社
(13/10/10)
お客様の声
bulgood様 | 投稿日:2013年11月28日 |
おすすめ度: | |
柳生真吾さん、サインありがとう!
|